サケは、古から多くの人々に親しまれている我が国を代表する食材であり、ふ化放流事業は、人の手で水産資源を「つくり育てる漁業」である栽培漁業の先駆的事業であるとともに、遡上した親魚の採捕や、稚魚の放流を通して、河川環境の保全にも大きく寄与している優れた事業です。
本県のさけ人工ふ化放流事業は、種川制度を始めとした長年に亘る歴史を背景に脈々として受け継がれ、さけ資源の造成を図るとともに資源の維持・増大に努め、本県沿岸の海面漁業や内水面漁業の振興を図ることを目的としています。また、その資源は県内にとどまらず回遊経路にあたる北方の道県の沿岸漁業にも貢献しています。